みなさんこんにちは!
今回は2020年最後の記事ということで、emaremoの今年の活動について振り返り、またそこで感じたことについてお話しできればと思っています。
今年、emaremoは計17回のおしゃべり会を開催して、述べ65名のご参加をいただきました。毎回、病気のことから日常のことまで、さまざまな話題について触れることができて、たくさんの笑顔や示唆に富む言葉に出会うことができました。これはひとえに、参加してくださった皆様のおかげだと思っています。私たちも毎回ご一緒させていただけたことを、この場を借りて感謝いたします。
思い返せば3日前、12/28に開催したemaremo忘年会の二次会では、イソップ童話「うさぎとかめ」をテーマに据えたワークショップを行いました。
「なぜかめは、うさぎに勝負を挑んだのか?」というお題に対して、「かめには固い意志があった」や、「実は秘密の近道を知っていた」など、一人一人独自の視点から、面白い意見が飛び出しました。「その人の行動の背景を想像することが、心の豊かさを育むかも…」という締めくくりでした。なぜカメはウサギと競争したのでしょう。 皆さんはどう考えますか?
思えばこの「考える」という行為は、その量や深さ、あるいはポジティブとネガティブのバランス次第で、時に薬にもなり、時に毒にもなる気がしています。考えることが、前述のように心の豊かさに繋がることもあれば、一方で、病気になった理由を考え続けてしまえば気が滅入ってしまうように、毒になることもある、と。
だけど一つ確かなのは、考えることで、世界の見え方や生き方は、あっという間に変わってしまうということだと、そう思います。必ずしも答えが出るわけではないけど、見つけた問いは、必ず何かしらの影響を、自分に及ぼすものである、と。
疾患の有無にかかわらず、自分がどうありたいかを考える。それが私たちのミッションであり、大切にしていることです。そこに必ずしも具体的な答えがあるわけでもなければ、私たちが答えを知っているわけでもありません。
だからこそ、一緒にどうありたいかを考えていくこと。それが大切なことだと思っています。問い続けた結果得られた新たな問いは、きっとよりよく生きる方へ、少しずつ近づいていく助けになると思っています。
さて明日からは2021年が始まります。今年はどんな年だっただろう、来年はどんな年になるのだろう。巡りゆく時間の中で、自分はどう変わっていく、あるいはどうありたいのだろう。
そんなことを一緒に考える場を、2021年も作りつつ、「よりよく生きる」ことが、私自身もできればいいな…。そんなことを思ったところで、この文章を締めくくりたいと思います。
それではみなさん、よいお年を!
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