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病気を説明するのがめんどくさい

関わりの薄い人に病気の説明をするのがめんどくさい。

日常生活で体調のために通常とは行動が変わることがある。病気を知らない人にとっては特異に見えるから純粋な疑問をもたれてしまう。

例えば、移植後は皮膚のGVHDを防ぐために日焼けをなるべく避ける必要がある。

そのために日焼け止めを塗りたくったり日傘を差したりするわけだが、男なのに日傘を使っていると何かしら言われる。
まあ日傘くらいなら「日焼けしたくなくて〜」とか「男も肌に気を使う時代」とか冗談っぽく言えば済む話かもしれない。

ただ、こういう細やかな誤魔化しを口にし続けると何故か心が消耗する気がしてしまう。

相手からしたら、ただの無邪気な疑問なのかもしれないが、論理の通った説明をするべく病気のことに触れると話題がそっちに流れてしまい、微妙な空気になり何度繰り返したか分からない説明をしなくてはならなくなる。

病気のことを話したくない、というよりも「同じような質問を受け同じような回答を繰り返す」という過程を辿るのがただただめんどくさいのだ。

さらに丁寧に説明したところで相手に正確に伝わっていないであろうケースが多々ある。

本当に仲が良いかこれから仲良くなりたくて、今後も付き合っていきたい人間関係ならば、何回でも時間をかけて話すことも別に苦ではないが、そうでもない段階の人にそこまでの労力を割くのはどうも億劫になってしまう。

相手方もいきなりよく分からないヤバそうな名前の病気のことを話されても反応に困るだろうし、こちらとしても別に誰にでも彼にでも心配してほしい訳ではないのだ。

解決策は特にない。

面倒がらずに毎回説明すれば良いと思う人もいるかもしれない。それは全くその通りで面倒がらずに何事もこなせる人間になれたらそれはどれだけ素晴らしいかと思う。

馬鹿正直に正面から説明し続けるのも芸がないので、せっかくだから色々なパターンの冗談を考えて誤魔化し続けるのも良いのかもしれない。


「これをしないと魔法が解けてしまうの。」とか「君、鋭いね、、、(二ヤリ)。」とか。

来るとわかっているならば、ドラマの台詞のように綺麗にかっこよく捌けるだろうか。

私は俳優。

がん患者の役なのだ。

ABOUT ME
akky
悪性リンパ腫になって骨髄移植をしました。emaremo代表。甘党。漫画はONE PIECEとSKET DANCEが好きです。
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