役立つ情報

企業のがん患者向けサイトを活用しよう

企業のがん患者向けサイトを活用しよう

 みなさんこんにちは!なかしょーです。

 突然ですが、がんや治療についての信頼できる情報を探す時、みなさんは何を参考にしていらっしゃるでしょうか? インターネットや病院のパンフレット、患者会など、オンラインでもオフラインでも、さまざまなコンテンツがあると思います。ちなみに以前の記事「​​きっと役に立つ! 企業のがん支援サイトまとめ」では、体験談の充実度や、経済的なフォロー、アピアランスケアに基づいてコンテンツを分類しました。

 あれから1年近くが経ち、再び企業のサイトを巡ってみると、(私が気づいていなかっただけかもしれませんが)充実度が格段に上がっていると感じました。信頼できるコンテンツが増えることは、当事者にとってはもちろん、当事者をサポートする立場にある家族など、周囲の人にも嬉しいことですね。

 そこで今回は、もう一度企業の主要ながん患者支援サイトを閲覧して、その特徴によってざっくりと分類してみました。どの企業のサイトも工夫されているので、読む人によって好みは変わってくると思います。

 みなさんもぜひ一緒に、お気に入りのサイトを見つけてみませんか?

● 各方面のコンテンツが充実している ①

 がんwith(中外製薬)

 「働くこと」「お金のこと」「暮らしのこと」の3つの軸に沿って、さまざまなコンテンツが展開されています。がん相談支援センターや大手ピアサポート団体、国立がんセンターに大学病院など、信頼できる組織と連携して練り上げられた記事のボリュームと質は圧巻です。またAYA世代に特化したサイト「AYA-Lifeを展開しているのも特徴的です。

● 各方面のコンテンツが充実している ②

 Cancer pedia (武田製薬)

 がん治療のことや、治療にかかるお金のこと、心のケアやピアサポートについて幅広くフォローしてあり、骨太な記事はどれも読み応えがあります。インターネットで情報を探すときに注意するべきことについてまとめられた記事信頼の高い情報を得るためには、意外と見落としがちな「情報の吟味の仕方」をしっかりサポートしてくれるかもしれません。

●「日常」に寄り添った情報が得られる

 サワイオンコロジー (沢井製薬)

 がん治療では吐き気や味覚障害、脱毛などの副作用がつきものです。このサイトでは、治療に伴う体の不調に対して、日常生活でどのような工夫ができるのかを知ることができます。痒いところに手が届くアドバイスが充実している印象を受けました。

●がんに伴う「つらさ・痛み」についてまとめてある

 がんのつらさ (塩野義製薬)

 肉体的・精神的な「いたみ」からくる「つらさ」に焦点を当てたサイトです。特にがんによる肉体的な痛みについて、その原因、治療、痛みの上手な伝え方など、役立つ情報が充実しています。また、痛みに対して「医療用麻薬」を使用すると聞くと、「麻薬」という言葉のインパクトやイメージに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、その点に関してもしっかりとした説明がなされています。

●「周囲との関わり方」に役立つコンテンツが充実している

 患者さんへの支援 (novartis)

 がんは治療自体も大変ですが、治療以外にもストレスとなることや、どうしたらいいのかわからないことが数多くあるものです。例えば、医療従事者とのコミュニケーションのズレだったり、親や子供など、家族との関わり方です。本サイトは、そのような「当事者と周囲との関わり方」にしっかり注目しているという印象を受けます。
 医療者との上手なコミュニケーションをサポートする冊子手をつなぐ。 伝えきること、わかり合うこと。や、患者家族へ向けたパンフレットわたしはどうしたらいい?、当事者がかけられて嬉しかった言葉が紹介されている私の心に響いた一言など、コンテンツの種類も豊富です。

 
 
 みなさんのお気に入りのサイトは見つかりましたか?

 もちろんここで紹介したのは一例であり、すべてのサイトを網羅しているわけではありません。みなさんもここに紹介している以外でおすすめのサイトがあったら、ぜひTwitterのリプライやDMで教えてくださいね!

 それではまた次回!

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